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【これは必ず覚えておきたい】 夏に輝く線香花火の歴史と火花の現象変化

こんにちは、夏もそろそろ終わりに近づき花火大会が開催されている所も多いのではないでしょうか?花火大会は道が混むし、迷子になってしまうお子さんもいたりして『暑いし大変!』と思う方もいます。それに財布を落とした等、トラブルが起こり得ることもあるのです。

そうです。筆者の兄の家族と、筆者の父親が花火大会に行き、父親が財布を落としたと勘違いをして、警察署で紛失届を書いていたのです。
その頃自宅にいた、筆者と母親はフローリングに落ちている財布に気付き、父親に電話をしました。電話を受けた父親は安心した様子で財布を取りにきて、可愛い孫達と花火大会に行きました。
というエピソードがありました。

筆者は思いました。このようなことがあるなら、自宅で花火を楽しんだ方が良くないか?そこで、今回は自宅でも楽しめる線香花火について調べてきました。線香花火は何も知らなくても楽しめますが、知っているとさらに楽しさが増します。

それでは、見ていきましょう!

線香花火の歴史

なぜ線香花火と呼ぶのか?

1608年江戸前期の俳諧集「洛陽集」に、2人の女性の間に、花火を香炉に立てて遊んでいる様が詠まれていて、香炉や火鉢に立てた花火の格好が仏壇に供える線香に似ていることから「線香花火」の名前がついたと言われています。

上記の画像はお仏壇にある線香立て。

昔の人は、線香立てに花火を挿してベランダで遊んでいたそうです。

今に置き換えて考えてみると、夏にベランダで花火を火鉢に刺して楽しむことになります。煙と虫が家の中に入ってきそうですよね。
もちろん、『江戸時代の楽しみ方がエモくていい!』という考えの人もいるかもしれませんが、花火で遊ぶときは必ず外で遊んでください。

ここで新たな謎が一つ思い浮かびました。
いつ頃から線香花火は手で持つようになったのか?

手持ち花火は江戸時代から続いている

日本の線香花火は江戸時代に玩具花火として誕生しました。火が小さいことで手で持つことができ、比較的安全に遊べる値段も安価なものでした。

約1757年経った現在では、線香花火はパチパチと夜の地面に向けて火花を散らすことから、動画で撮影するのも簡単でSNSにアップロードをする人もいます。

InstagramやTikTokを見ても、線香花火の火花の変化は見たことがありません。
実は、線香花火には4段階の現象変化があります。
それでは見ていきましょう。

線香花火の綺麗な火花4種類

線香花火に火をつけると以下の通りに火花の散り方を見せてくれます。
1、蕾(つぼみ)
2、牡丹(ぼたん)
3、松葉(まつば)
4、散り菊(ちりぎく)

蕾(つぼみ)

点火すると、酸素を吸い込みながら大きく火の玉になっていく、その姿はまるで今にも花が咲き開きそうな蕾の様子に見えます。
筆者は線香花火をすると、だいたいここで火玉が落ちます。

牡丹(ぼたん)

蕾から牡丹。
パチパチっと力強い火花が散りだします。様々な方向へ少しずつ歩いては迷っているように、やがて大きくなっていきます。

松葉(まつば)

迷いながら歩いて行った先で大きく活躍している様子にみえますね。
輝いた人生のように。

散り菊(ちりぎく)

最後は散り菊です。
まだまだ頑張れると言っていて、人生を謳歌しているように見えます。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?
線香花火は江戸時代から現代まで続き、人々の人生にも似た感じを、想起させてくれる綺麗な玩具花火。

日本のお父さんお母さんは、子供と線香花火を行う際は、ぜひ教えてあげてください。
線香花火をより詳しく知っていることで、子供も楽しく遊べて学べるからです。
それでは、くれぐれも火で遊ぶときは注意して正しく夏を過ごしましょう!

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本記事は2023年8月に行われたライティングアイランド主催のライティングコンテスト応募作品のうち、一次審査を通過した作品です。