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「第7回富士山一周ウルトラウォーキング」に参加して125km歩いてみた!

ウルトラウォーキング

アウトドアや健康指向が高まり、ウォーキングをはじめる人が増えています。みなさんは、ウルトラ(100km)ウォーキング大会を知っていますか?100km以上の長距離ウォーキング大会で、自分の限界に挑めると、歩くことが趣味の人の中でも大注目です!

今回は、6月に開催された「第7回富士山一周ウルトラウォーキング」で125kmを歩いてみた様子をレポします。

富士山一周ウルトラウォーキングとは?

富士山一周ウルトラウォーキングスタート地点

100kmを24〜26時間程度で歩く大会が、100kmウォークやウルトラウォーキングと言われ、日本各地で開催されています。その中でも、上級者向きと言われる大会が、「富士山一周ウルトラウォーキング」。大会名の通り、富士山をぐるっと一周して、100kmどころか125kmを歩くというものです。

ウルトラ歴1年の初心者が、ウォーキングの猛者たちが集まる中に混ざって歩いてきました。

なぜ上級者向けなのか、コース内容から見てみよう

富士山本宮浅間大社

コースはある意味シンプルです。富士山の周りを時計回りに一周します。いくつかのエイド(軽食を食べ休憩できるチェックポイント)と指定コンビニというポイントを通り、スタート地点に戻ってくるだけ。距離が長いため、制限時間は32時間です。その間、ほぼ寝ずに歩き続けなければなりません。

スタートは、富士宮市の富士山本宮浅間大社のふれあい広場を朝9時です。その後、ひたすら登りが続きます。標高200m弱から標高1000m近くまで、5〜6時間かけて登り、その後も下ったり登ったり。長い距離に加えて、はじめの登りやあとのアップダウンが体力を奪っていくため、上級者向けと言われています。大変なせいか、他の大会よりもベテランに見える人ばかり。まわりの人と話をしていると、実際にウルトラ初参加は少なく、経験者が多いようです。

ウルトラウォーク参加中は

富士山ウルトラウォーク参加中の景色

晴れれば、雄大な富士山を見て楽しめる大会です。今回は、曇りや雨で富士山がなかなか見えませんでした。だから、少しでも富士山が見えるとテンションが上がります。
晴れると、灼熱地獄で干物になるそうで、どちらがいいのか悩むところです。

観光スポットの看板と大自然を巡る

富岳風穴

歩いていると、白糸の滝、富士五湖、風穴などの観光スポットの看板を目にすることが沢山あり、観光気分を楽しめます。実物はほぼ見れませんでしたが、白糸の滝と一部の湖は見ることも可能でした。

青木ヶ原樹海

また、自然も盛り沢山で、高原の横を通ったり、青木ヶ原樹海を通過するルートには飽きません。

諦めずに歩いていれば、ゴールは待っていてくれる

時には大自然の中を、時には街の中をひたすら歩き続けます。足にできたマメの対処をしたり、痛み止めを飲んだりする人もいますよ。眠気や疲れをドリンク剤で吹き飛ばす人も多いです。ウォーカー達は、完歩したいという一心で登りや下りを乗り越え、夜は真っ暗な道をヘッドライトで照らし、次のエイドを目指します。

富士山ウルトラウォーキングゴール地点

朝を迎え、また昼を過ぎた頃にようやく筆者は、ゴールすることができました。ゴールをすれば、つらいこともみんな達成感や喜びに変わっていきます。

筆者の結果は28時間台。各エイドで10分〜30分休憩をとり、お手洗いにもこまめに行くため、実質歩いたのは25時間程でしょうか。平均時速5km以上で歩いたことになります。そして、1番早い人は17時間台で完歩しています。比べてはいけませんが、驚きの早さですよね。結果は、340名がスタートを切り、ゴールを踏めたのは222名でした。

ウォーキング中の辛いことや大変なこと

大会は、楽しいこともつらいこともあります。
今回は、距離に加えて雨がネックでした。大変だったシーンをご紹介します。

約10時間雨に打たれてビチョビチョ!

雨の様子

夜、日付を超えた辺りから雨が降り続けました。道中一番寒くなると言われる山中湖畔から雨が降り、レインウエアを装着。以降、ゴールする前までの約10時間、雨に打たれました
雨でも大会は続くので、レインウエアやポンチョを着て歩きます。レインウエアによっては、時間が経つにつれて浸水したり、袖口から雨が侵入してきたりして、中の服が濡れてとても寒いし、気持ち悪いです。

125kmの距離が長くてキツい

ウルトラウォークの道のり

いつもなら100kmでゴールできるはずなのに、さらに25kmもあることが心身共にキツい!この距離を考えるだけでメンタルがやられそうになります。いつもなら、半分に来たと思える50kmが、半分ではない絶望感に打ちひしがれました。

参加してよかったこと

つらいこと以上に、やってよかったと思えることも溢れています。

ボランティアやスタッフさん、応援の人の優しさにホロリ

いなり寿司とお茶

エイドでは、軽食やお菓子、ドリンクを提供してもらえます。そして、出発時には、「いってらっしゃい」と声をかけてくれ、そのひとことが前へ進む力になりました。
サポートしてくださる人たちがいるから、歩いていけると感謝の気持ちでいっぱいになります。

同じ速度の人はライバルか?良き旅の隣人か?

ウルトラウォーキング参加者

抜きつ抜かれつした同じ速度の人や、エイドで一緒になる人と話をすることもあります。他のウォーカーとの交流が生まれるところも、大会の良いところです。

気になったらはじめるチャンス!みんなウルトラウォーカーになれる♡

気付いたらまた来年の参加を考えている中毒性の強いウルトラ(100km)ウォーキング。その魅力は歩いた人にしかわからないもの。
このレポを読んで楽しそうだと思ってしまった人は、ウルトラウォーカー側の人間です。まごついてないで、こちらへ早くいらっしゃい!
富士山一周ウルトラウォーキングでは、濃厚な125kmの旅が待っています。

・大会DATA
「第7回富士山一周ウルトラウォーキング」
開催日程:2023年6月10,11日
制限時間:125km32時間
スタート&ゴール:浅間神社神田川ふれあい広場
参加費:12,800円
HP:https://www.actrep-sports.com/

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